高齢化の進行や訪問看護ステーションの後継者不足を背景に、M&A(事業承継・事業譲渡)がますます注目されています。ここでは、最新の動向を整理し、経営者様の視点でポイントをご案内いたします。
M&Aによる「人材確保」の即効性が注目されている
訪問看護業界では、看護師を中心に人材の不足が深刻な課題となっています。そのため、M&Aを通じて即戦力となるスタッフを確保できる点が、買い手・売り手双方にとって大きなメリットとなっています。
さらに、異業種からの参入によって、たとえば調剤薬局チェーンや介護施設を運営する企業などが訪問看護に参入するケースも増えており、こうした新規参入の波がM&A全体を押し上げる動きにつながっています。
同業種による“ロールアップ”戦略が進行中
地域医療の再編を目指して、小規模な訪問看護ステーションを複数買収して統合する“ロールアップ”型M&Aが注目されています。これにより、運営効率や事業安定性を強化し、市場の整備を図る動きが広がっています。
こうした戦略によって、地域の医療法人や中規模運営団体が、新たな経営モデルを構築する事例が増加傾向にあります。
M&A手法にも柔軟性が進化(株式譲渡・事業譲渡など)
M&Aの手段として、株式譲渡と事業譲渡の両方が活用されています。中でも株式譲渡は、手続きの簡便さから中小規模の訪問看護ステーションではよく選ばれています。一方、より柔軟な選択が可能な事業譲渡も根強い支持があります。
また、最近では吸収分割という手法も注目されており、権利義務を包括的に承継しながら手続きの負担を軽減できるという特徴があります。
市場拡大とM&Aの成長連携
国の在宅医療推進政策や高齢化の進行により、訪問看護のニーズは今後も増加傾向です。こうした市場の拡大は、M&Aの加速にもつながっており、売却側にとってもタイミングの良い潮流となっています。地域包括ケアの整備や政策によるサービス拡充に合わせ、M&A戦略を組み込む動きが増えています。
M&Aの目的が多様化 ― 後継者問題以外の要因も
以前は「後継者不足の解決」が主な理由でしたが、最近では以下のような背景も広がっています:
- 経営効率化(人材管理や業務負荷の軽減)
- 事業再編・選択と集中
- 新サービスや新地域へのスピード展開
- 資金調達・個人保証の解消など
このように、M&Aの活用範囲が広がり、「承継」という枠を超えて戦略的に位置付けられるようになっています。
まとめ
| 最新動向 | 内容 |
|---|---|
| 人材不足への即応力 | M&Aで即戦力確保が可能 |
| ロールアップ戦略 | 地域統合・経営効率性を強化 |
| 柔軟なM&A手法 | 株式譲渡・事業譲渡・吸収分割などが活用 |
| 市場成長と連携 | 高齢化による市場拡大が後押し |
| 多様な目的 | 後継者だけでなく経営戦略としての活用が増加 |
後継者の問題を解決するだけでなく、経営基盤の強化や新たな展開への足がかりとして、M&Aはますます重要な選択肢となっています。
ぜひ、「あなたのステーションにとって今がどの段階か」を考えるきっかけとしていただければ幸いです。
当センターでは、訪問看護に特化したM&A支援を通じて、経営者様の未来づくりを全力でサポートしております。お気軽にご相談ください。
訪問看護M&A無料相談はこちら
事業承継を考えるとき、後継者のことやスタッフ、ご利用者様への影響など、多くの悩みや不安を抱えられると思います。私たちはそうしたお気持ちに寄り添い、安心して次の一歩を踏み出していただけるようお手伝いします。
「大切に築いてきた想いを未来につなげたい」――その願いを尊重しながら、最適な承継の形をご一緒に探してまいります。どうぞお気軽にご相談ください。
株式会社M&Aスタート 代表 東海林希亜


